1951-03-07 第10回国会 衆議院 労働委員会 第3号
少くとも二百万戸以上焼かれて、八百万からの戰災被害者を出し、戰争によつては、これはもう申し上げれば切りがないほどの大きな打撃を受けたのでありますが、ことさら戰争に介入して、立ち直りつつある日本をもう一ぺん壊滅状態にすることは非常に危險であり、祖国を守り、国民の生命を尊重する立場からも、そういう点については基礎的な協定なり、あるいは條約なりがないといたしますならば、非常に大きな問題が国際的に残るのではないかと
少くとも二百万戸以上焼かれて、八百万からの戰災被害者を出し、戰争によつては、これはもう申し上げれば切りがないほどの大きな打撃を受けたのでありますが、ことさら戰争に介入して、立ち直りつつある日本をもう一ぺん壊滅状態にすることは非常に危險であり、祖国を守り、国民の生命を尊重する立場からも、そういう点については基礎的な協定なり、あるいは條約なりがないといたしますならば、非常に大きな問題が国際的に残るのではないかと
御参考までに申上げたいと思うのでありますが、東京都の戰災被害数は全国の三三%に上つております。この法案の出発当時におきましては、東京都の大体割当てられた面は、これは前副知事の住田さんにその当時お伺いいたしました当時は、二八%の割当があつたのでございます。今次に至りましては、建設省の案で行きますると、二二%に引下げられておるのであります。これは誠に実情にそぐわないものではないかと思われます。
第二に郵政事業の収入は、過般の値上げによりましても、決して樂ではないようでありますが、各地方の実情を見ますると、戰災被害の復旧、郵便局の増設、サービスの改善など、わが國郵政を世界水準に持つて來るためには、まだまだ莫大な経費を要するのであります。
終戰以來四年になんなんとする今日、戰災被害の復旧は遅々として進まず、サービスは極度に抵下して國民の不平不満を買い、本來産業復興に寄與すべきこの事業が、かえつて産業復興を阻害しているという、まことに遺憾しごくの状態にあるのであります。
從つて戰災被害の少い常磐線は食糧事情、住宅問題等のため、日増しに居住者の増加を來し、殊に柏を起點とする東武鐵道の電車化が實現されて以來、これが利用者は急激に増加して、交通地獄を現出している、ついては速やかに我孫子まで電車化を延長されたいというのでありまして、政府の御意見をお聽きの上で御採擇を願いたいのであります。
終戰當時國鐵の戰災被害額は帳面上約六億數千萬圓と稱せられております。現在これを補修するためには、約百倍の六百億以上を要するものであろうと思つております。戰災復興を五箇年と考えまして、現在の物價がそのまま持續するとしても、年額百二十五億圓程度は特別措置をとらるべきでありまして、また石炭價格と鐵道運賃との約合いがとれておらないという現實も指摘できるかと思うのであります。
それでこういう觀點からいたしまして國鐵のこの現在の赤字というものは、先ず戰災被害によるところの應急復興費と、それから新物價體系によるところの物價の不當な釣り上げに起因するものであると自分は見ます。で國鐵の施設の衰退されたところの第一の原因は、戰爭の十ケ年に亙るところの軍事費、これに吸收された。